コストと人命、そして資産 その3

土曜日に更新するのを忘れました(笑)

ってなことで、どこまで書けるかは判りませんが

ひとまず、続きと言う事で。

先日、県内の高校生の就職について

新聞に記事が出ていましたが、その内容は

内定率が4割を切っているそうです。

私達の時代からは考えられない数字ですが

非常に厳しい時代になっているようですね。

その昔、地方の中小建設業はひとまずの

雇用先としての役割も持っていました。

つまり

「会社を辞めちゃったので次が見つかるまでの働き先」

です。

また、高校を辞めてしまった若い方達が、親御さんから

「遊んでいるとろくな事をしないから、とりあえず」と

「使って欲しい」と、言った場面も多くありました。

そういった意味では、とりあえずの腰掛け的な

役割も果たしていた訳です。

若い人たちは、現場で働く先輩達から、現場の事や

世間の事を教わりながら、大きくなり、自分なりに

技術屋として腰を据えるのか、他の業界を考えて

出て行ったりと、様々な形になりますが、それでも

経験を積み、社会人として、ある程度のラインまで

育って行く訳です。

つまり、人間の養成所的な役割も併せ持っていた

事になります。

それが、近年では、すっかりその役割を果たす事も

出来なくなってしまいました。

つまり、「人を育てるだけの余力がない」であって

もっといえば「仕事がない」な訳です。

よって会社としては「即戦力が欲しい」であって

「半人前を育てている資金的余裕が無い」です。

また、公共事業にとって顧客である発注者から

一級土木施工管理の免許やら資格やらを多く

求められるので、「半人前」の方では困る訳です。

そして、何故か「技術力」というものを、しっかりと

定義する前に独り歩きしてしまうので、この状況に

拍車を掛けてしまいます。

そもそも、私達の「技術力」とは何でしょうか?

私達の様な中小建設業者にとって、新しい工法や

新技術を開発する事は、余り重要でありません。

何故なら「誰にでも出来る施工」で有る事が

公共事業だからです。

道路を造るときに舗装の下に砕石を敷きますが

私の会社がやっても、他の会社がやっても

多少の出来、不出来はあっても、そう変わらない

仕上がりになるはずですし、逆に私の会社じゃないと

出来ないと言う事では、独占になってしまいます。

そこで、更に考えてみましょう「技術力とは何か?」です。

正確に言えば

「私達、中小建設業に必要な技術力とは何か?」です。

確かに素人の方がやっても、手間暇掛ければ

出来るのかもしれませんが、コスト的に上限が

有る訳ですから、際限なく手間を掛けるという訳には

行きません。

道路を造るときに、何日かかかる作業を圧倒的に

機械や人間で日数を短くする技術というものは

有りません。

他で7日掛かるところを、せいぜい6日か5日半で

終わらせる事が出来る、程度です。

つまり、技術開発によって、圧倒的にコストが

安くなる、ということは、余り有りません。

施工方法ですら、かなりの制約を受けながら

行う状況では、余り技術や新工法という事には

なっていかないのが普通だと思います。

発注者や色々な学会では、ミクロ的な部分で

「技術」というものが議論されますが、私達の

現場では「ミクロ的な技術」よりも、もっと

全体的なマネジメント力の方が大切だったり

するのでは無いでしょうか。

勿論、ある一定の知識は必要です。

「技術力が必要ない」ではないのですが

「特別な技術力は余り必要とされない」のが

私達の環境ではないか?と思います。

それよりも、現場で近隣の方達と折り合いを

付けたり、現場の周辺環境に配慮したり

現場をスムーズに進めたりと、マネジメントの

能力の方が大切だったりします。

よく「技術と経営に優れた」と聞きますが

ミクロ的な技術ではなく、ゼネラル的というか

「現場環境のマネジメント能力(技術?)」では

ないかと思ったりします。

さて、お仕事の時間なので、今日は

ここまでです。
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