コストと人命、そして資産6

 そろそろ、おわりましょうね(笑)

さて、昨日まで「日当たり施工量」について

そして積算の仕組みを書きました。

そして土掘りが165円/m3という数字が

出る事も書きました。

そして、バックホウが一日当たり49,900/日

という数字も出てきました。

で、何で採算性が悪いのか?です。

これを考えてみます。つまり

一日の最大施工量の303m3掘って49,900の

費用発生をみている訳です。

しかし、実際の支払いはどうでしょうか?

49,900円という数字には、機械代、人件費

そして燃料が含まれていますが、全てを

外注したり、リースしたりすれば、当然、「施工量の

大小に関わらず、一日の支払いが発生する」です。

10m3でも、100m3でも、支払額は同じ事で

「10m3しか掘れないから、今日は日当も1/10ね」

という事にはならないからです。

そして全体のボリュームも、この「日当たり施工量」が

全体の工程にも関わってきますから、大きな問題に

なる訳です。よって

「3,030m3の土だから10日で」という訳にはいきません。

確かに現場によっては、日当たり施工量より出来る

現場も有る事は事実ですが、複雑化する環境下での

仕事に変容してきている為に、少ない事も事実です。

そして、実際の現場を行っていると、工期というモノが

設定されていて、つまり「いつまでに仕上げて引き渡す」

なのですが、現場的な問題や、現場環境、他占有者の

問題で大幅に伸びる場合が有りますが、残念ながら

最初に出てきた現場管理費や仮設費、一般管理費は

純工事費のパーセントで決められているので、工期が

大幅に伸びた場合でも、殆ど、増額しません。

工事の内容が追加になった場合は、上の3つの経費の

パーセントは下がってしまう為に、余計に困ってしまうのです。

確かにパーセンテージは下がっても純工事費が

増えれば、結果として増額なんでしょ?と聞かれれば

「そうです」なのですが、殆どの場合、当初に契約した

工期の中で使い切ってしまう程の経費ですから

微々たる増額が有っても、足らなくなってしまう訳です。

仮に4ヶ月の工事があって、何かの都合で工期が

8ヶ月になったとしても、経費が倍増する訳ではなく

せいぜい、プラス1ヶ月程度になるかならないか位かと

思います。

とある発注者の工事などでは、概算設計で入札を

行い、落札した業者が現場照査を行いながら

実施設計までを業者側が行っているという実情があり

実施設計が完了する時点で、当初工期を全て

使い切ってしまうので、先ほどの経費を、その時点で

殆ど使い切ってしまい、実際の工事を行う時は

全ての経費が持ち出しとなる場合が多く、

それによって、入札参加者が殆どいないという

非常事態にもなっているとか、いないとか、です。


さて、ここまで書いてきましたが、問題は

「日当たり施工量の問題」と

「工期延長時の経費などの問題」と書きました。

しかし、表面に出てきていない本当の

原因が有るのではないか?と、思います。

私なりの言葉で説明すると、旨く伝わるか

判りませんが、書いてみます。

つまり

「高度化、複雑化、煩雑化、という現在の

環境に対して、既存のシステムや方法、そして

法整備を含めて、考え方が、現場に対して

追いつかない状況が、根底にある」

かと、思ったりします。

大きな機械が入れないけど、小さい機械で

積算を組む事が出来ない、といった事や

上げればキリがありませんが、そういった

日に日に変化する環境や条件に対して

対応できる企業が生き残るとは思いますが

私の感想では、八方ふさがり的な感じに

思えます。

デフレだと発表されたそうですが、こういった

事態になってくると「悪貨が良貨を駆逐する」という

現象も見られ始めます。

地方の、それも「老舗」と呼ばれる建設会社の

倒産のニュースを聞く度に、

「現在の制度が、技術と経営に優れた

建設業を評価する」という制度になっていないかを

思い知らされる訳です。

さぁ、ここまで書きましたので、ひとまずは

今回で終了です。
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