毎回同じ事を言ってる様な
郵政改革を実施した総理大臣時代辺りに
公共事業も「安かろう良かろう」という
入札制度になり、門戸を開くという
名目で一般競争入札という制度になった。
しかし、公共事業を請け負う建設会社は
各種社会保険を完備する事や労災保険
退職金の積み立てなど、以前の足かせは
外れることなく、入り口の部分だけが
制度変更された訳である。
民間の企業であれば契約社員の導入や
パート、アルバイト等を用いて人件費の
削減を行うところなのであるが、この
部分については、全く手を入れられない
状態で、入り口部分が変わった訳である。
コストが劇的に下がるというのは、一般的に
製造技術の改革や新技術によるコスト削減が
前提に有って、初めて可能になるのであるが
残念ながら、建設業には技術の大幅な進歩
という事は、私の知っている限り無いに近い。
例えば舗装工事であれば、路盤を作って
乳剤を撒いて、アスファルト合材を敷き詰めて
ローラーで締め固める訳で、規模にもよるが
6~10人程度の人間と機械を3台以上、ダンプを
数台使って行う作業な訳で、これが技術革新で
2人の人間と、機械1台で済んでしまうと言う
新技術なんか、出来上がっていない訳で
結局、どの会社が舗装工事を行っても
多少の違いはあれど、原価に大幅な差が出る
と言う事は無い訳である。
そうなると、コストをどうやって削減するか?
になるのであるが、詰まるところ人件費(日当)の
削減や材料費の値下げ交渉を行うのが関の山で
普通作業員の設計単価が¥12,900とかいう数字が
出てくる様になる訳である。
これはお役所が設計する時に用いる単価であって
全ての費用が入っている訳であって、仮に
その金額を社員に全部払うとしても月当たりの
実働日数を25日としても322,500であって
そこから社会保険の本人負担分や所得税といった
税金を引くと28万円程度といった所かも
しれなくなるのである。
会社側は、社会保険を半分負担している
訳であるから、多くの場合満額で払われる
会社は少ないと思うのである。
そうなると、本人の手取りで25万円程度の
金額となる訳である。
カミさん、子供がいて、アパート代はらって
幾ら残るの?となる訳で、それなら
危険性が少なく、夏の炎天下、冬の寒さに
余り影響される事のない職業の方が
良いとなるのは当たり前の話で
有る程度の経験を積んで、所帯を持って
さぁ、これからという時期になると
業界から去って行ってしまう人材が
多いのが現状なのである。
人が居なければ、除雪作業や台風、地震と
いった非常時に、対応する事が出来ない
訳で、それが出来なければ地方の建設屋の
意味が無くなってしまうのである。
人を継続的に雇っておくには、コストが
発生する訳で、仕事がある時だけに
雇えばよいという事が出来ない訳である。
とある雪が降る県では、公共事業の削減が
続き、人員を削減した為に、除雪作業の
契約が出来ない道路が多く残っているという
現状だって有ると聞いているのである。
先日、「これから公共事業が沢山であるから
良いでしょう?」と言われた事を書いた
訳であるが、仮に1年後に仕事が出た時に
「仕事は有るけど、人が居ない」という
状況だってあるかもしれないのである。
建設業の現場は大変厳しいモノなのである。
だからこそ、賃金で応えて上げたい訳で
オヤジが汗水垂らせば、一家が普通程度には
暮らせるという環境が必要だと思うのである。
終身雇用が良いとは一概には言わない
のであるが、将来設計が出来ない環境や
収入の方が、結婚や出産といった未来を
どうやって描くのか?大変だと思うのである。
社会保険や、所得税と言ったものは、また
国に戻って、税収となる訳でグルグルと
お金が回る仕組みになっている訳である。
グローバルを相手にしている大会社と
地方の中小の仕組みと、同じ土俵で
仕組みを考えるのは厳しいと思うのである。
オイラ達の時代の様に、「高校さえ出れば
就職先は幾らでもあった」時代から
「大学出ても就職先がない」という時代に
なってしまっているのである。
ちょっと前までは
「ダムはCo2を発生しない優秀な発電装置」
と、何処かの方が云っていたと思うのであるが
原発処理の問題が大きくニュースになって
いるにも関わらず、そういった声が再び
聞こえて来る事が無いのは、何でですかね。
間違いなく来ると想定されている大地震
それに対応する仕組みを机上で作っても
実際に動くのは「人」なのである。
福島原発の注水作業をする前に、消防車が
通れる様に、道路上の瓦礫をどかしたのも
「人」なのであって、宮崎の口蹄疫の消毒
作業を行ったのも、「人」なのである。
マスコミは決して報道してくれないけれど
そこには間違いなく、「地元の建設業の皆さん」
が、居たはずなのである。
その「人」を確保する事が難しくなって
来ているのである。
「就職が出来ない」という時代なのにも
関わらず、なのである。
発注者、受注者関係なく、こういった状況に
一緒になって対応策や制度を考えないと
いけないと思うのである。
昔はもっと自由に書けたんだけどなぁ(笑)
公共事業も「安かろう良かろう」という
入札制度になり、門戸を開くという
名目で一般競争入札という制度になった。
しかし、公共事業を請け負う建設会社は
各種社会保険を完備する事や労災保険
退職金の積み立てなど、以前の足かせは
外れることなく、入り口の部分だけが
制度変更された訳である。
民間の企業であれば契約社員の導入や
パート、アルバイト等を用いて人件費の
削減を行うところなのであるが、この
部分については、全く手を入れられない
状態で、入り口部分が変わった訳である。
コストが劇的に下がるというのは、一般的に
製造技術の改革や新技術によるコスト削減が
前提に有って、初めて可能になるのであるが
残念ながら、建設業には技術の大幅な進歩
という事は、私の知っている限り無いに近い。
例えば舗装工事であれば、路盤を作って
乳剤を撒いて、アスファルト合材を敷き詰めて
ローラーで締め固める訳で、規模にもよるが
6~10人程度の人間と機械を3台以上、ダンプを
数台使って行う作業な訳で、これが技術革新で
2人の人間と、機械1台で済んでしまうと言う
新技術なんか、出来上がっていない訳で
結局、どの会社が舗装工事を行っても
多少の違いはあれど、原価に大幅な差が出る
と言う事は無い訳である。
そうなると、コストをどうやって削減するか?
になるのであるが、詰まるところ人件費(日当)の
削減や材料費の値下げ交渉を行うのが関の山で
普通作業員の設計単価が¥12,900とかいう数字が
出てくる様になる訳である。
これはお役所が設計する時に用いる単価であって
全ての費用が入っている訳であって、仮に
その金額を社員に全部払うとしても月当たりの
実働日数を25日としても322,500であって
そこから社会保険の本人負担分や所得税といった
税金を引くと28万円程度といった所かも
しれなくなるのである。
会社側は、社会保険を半分負担している
訳であるから、多くの場合満額で払われる
会社は少ないと思うのである。
そうなると、本人の手取りで25万円程度の
金額となる訳である。
カミさん、子供がいて、アパート代はらって
幾ら残るの?となる訳で、それなら
危険性が少なく、夏の炎天下、冬の寒さに
余り影響される事のない職業の方が
良いとなるのは当たり前の話で
有る程度の経験を積んで、所帯を持って
さぁ、これからという時期になると
業界から去って行ってしまう人材が
多いのが現状なのである。
人が居なければ、除雪作業や台風、地震と
いった非常時に、対応する事が出来ない
訳で、それが出来なければ地方の建設屋の
意味が無くなってしまうのである。
人を継続的に雇っておくには、コストが
発生する訳で、仕事がある時だけに
雇えばよいという事が出来ない訳である。
とある雪が降る県では、公共事業の削減が
続き、人員を削減した為に、除雪作業の
契約が出来ない道路が多く残っているという
現状だって有ると聞いているのである。
先日、「これから公共事業が沢山であるから
良いでしょう?」と言われた事を書いた
訳であるが、仮に1年後に仕事が出た時に
「仕事は有るけど、人が居ない」という
状況だってあるかもしれないのである。
建設業の現場は大変厳しいモノなのである。
だからこそ、賃金で応えて上げたい訳で
オヤジが汗水垂らせば、一家が普通程度には
暮らせるという環境が必要だと思うのである。
終身雇用が良いとは一概には言わない
のであるが、将来設計が出来ない環境や
収入の方が、結婚や出産といった未来を
どうやって描くのか?大変だと思うのである。
社会保険や、所得税と言ったものは、また
国に戻って、税収となる訳でグルグルと
お金が回る仕組みになっている訳である。
グローバルを相手にしている大会社と
地方の中小の仕組みと、同じ土俵で
仕組みを考えるのは厳しいと思うのである。
オイラ達の時代の様に、「高校さえ出れば
就職先は幾らでもあった」時代から
「大学出ても就職先がない」という時代に
なってしまっているのである。
ちょっと前までは
「ダムはCo2を発生しない優秀な発電装置」
と、何処かの方が云っていたと思うのであるが
原発処理の問題が大きくニュースになって
いるにも関わらず、そういった声が再び
聞こえて来る事が無いのは、何でですかね。
間違いなく来ると想定されている大地震
それに対応する仕組みを机上で作っても
実際に動くのは「人」なのである。
福島原発の注水作業をする前に、消防車が
通れる様に、道路上の瓦礫をどかしたのも
「人」なのであって、宮崎の口蹄疫の消毒
作業を行ったのも、「人」なのである。
マスコミは決して報道してくれないけれど
そこには間違いなく、「地元の建設業の皆さん」
が、居たはずなのである。
その「人」を確保する事が難しくなって
来ているのである。
「就職が出来ない」という時代なのにも
関わらず、なのである。
発注者、受注者関係なく、こういった状況に
一緒になって対応策や制度を考えないと
いけないと思うのである。
昔はもっと自由に書けたんだけどなぁ(笑)
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