せっかくなのでお金の話

昨日はちょっと難しい積算の

お話をしましたが、これは私達が標準となる

基準が有って、工事の内容に応じて金額を

変える事が出来ないと、覚えて頂ければ

良いのかと思います。

さて、今日はもう少しお金の話をしようと

思います。公共工事は積算基準といった

決まりが有って、金額が決定される事は

昨日書きましたが、工事のお金はそれだけでは

有りません、「経費」というモノがプラスされます。

公共工事の場合は下記の様な内容になります。

1.直接工事費
(施工するモノを積算基準で計算し合計する)

2.共通仮設費
(大まかに二つに分かれて、積み上げ分と率分の合計)

3.現場管理費
(工事を管理した書類や記録写真を整理提出する手間)

4.一般管理費
(契約に掛かる手間、費用などを含む)

大ざっぱすぎますが、1~4を合計した金額が

発注者の言っている「予定価格」(工事できる金額)

となる訳ですが、細かく言えば諸費用の中には

ガードマンの「安全費」や法定福利費といった

モノも直接工事の金額に応じた率分で

計算されて入って来ると思っていただければ

良いかと思います。

(これも細かい基準で決まっています)

さて、業者は工事が公告されると、設計図書を

確認して積算を行う訳です。

例えば予定価格が1000万円の工事だとしましょう。

現場を見に行って、設計書の内容を見ると

経験から、効率の善し悪しが分かります。

本来であれば発注者が基準を元に積算を

行っているのですから、1000万円で落札を

しても何の問題も無いと思いますが、最初に

書いた様に、「安かろう良かろう」が入り口に

有る訳ですから、価格競争になる訳です。

また、現場条件が悪く、基準では出来ない

つまり現場が1000万円以上掛かる思っても

予定価格1000万円を越えた金額で落札が

出来ません。1000万円を1円でも超えれば

これは「失格」となってしまいます。

少し前に建設業者の談合に関わる報道で

アナウンサーが「容疑者は予定価格を不当に

吊り上げた疑いが持たれています」と

言った事について、

「おいおい、日本語勉強してよ」と

思ったのと同時に、意図的にそうった

文面にしているのかな?と疑いました。

まかり間違っても予定価格は最初から

決まっているモノですから、業者の

悪知恵で上がるモノでは有りません。

「失格になるだけ」なのです。

話が逸れましたが、さて、入札です。

「仕事が無い」という現状は前にも

書きましたから、当然価格競争です。

ヤフオクなどの入札と違うのは、金額が

一番安い人が落札になります。

これにも基準があり、大まかな数字ですが

私の所では予定価格の12%引きだったり

18%引きの金額が最低基準の金額です。

細かい計算式が有りますが、説明はしません

つまり、880万円もしくは820万円という

金額で入札しないと競争に勝てない訳です。

現場がその金額で出来る出来ないは全く

関係が有りません。

そして、その金額で応札した業者の中から

くじ引きで落札者が決定します。

これは経営とか、技術力とか、そういった

モノは全く関係なく「運」だけです。

仮に最低制限価格が880万円だったとしても

入札前に業者は正確な数字を知る事が

出来ません。細かい計算を行っていって

最低制限価格の取り決めの数字を計算し

その合計を弾いて入札の金額を決める訳です。

もし、私が881万円という応札をしたら

くじ引きの土俵に乗れない、と言う事に

なります。

ここで昨日の積算の話を思い出してみて

下さい。舗装工事がm2あたり\1,313でしたね。

あの数字は、1000万円の工事を1000万円で

落札した場合だけになります。

上の例の様に880万円で落札したとすると

\1,313×12%引きになりますから\1,155m2の

単価になってしまいます。

正確に言えば、1~4の項目に%を掛けて

合計を出すので、こうはなりませんが

日当たり施工量の確保が大変という前に

この難問をクリアしないと工事すら

受注できない事になります。

仮に私が\880万円の金額を入れて、くじを

引いて落札したとしましょう。

さて、現場が始まってみると、予定よりも

工事する箇所や面積と言ったモノが

現場の状況で増える事になったとします。

しかし、ここで問題になるのが落札率です。

当初1000万円の工事を880万円、つまり

12%引きで落札している訳ですから

増える部分についても、落札率が掛かります。

仮に50万円ほど、積算で増えるとします。

すると50万円×12%引きな訳ですから

44万円しか、認めて貰う事が出来ません。

つまり、

「お宅は12%引きで落札したのだから増える

箇所についても12%引きで出来るでしょ?」が

前提となります。

落札率の悪さ(値引きの多さ)が結果として

自分の首を絞める結果になります。

また、材料が足し前になったりもします。

二次製品や、砕石も、標準単価が有って

その金額で計算されている訳ですから

仮に1万円の材料が入っていたとすると

¥8,800円以下で購入しないと、足らない

部分は業者が持ち出しになってしまいます。

「そんなに安く買えるんですか?」と

聞かれれば、答えは殆どの場合がNOです。

また、特殊な製品や加工品だったりすると

下手すると積算価格より高い場合も有ったり

します。特殊な製品が多いのですが、これが

くせ者なのです。

耐震関係の製品や、滅多に使わない製品などが

これに当てはまります。

メーカーは開発費や、その他のコストを検討し

販売価格を決めている訳です。

工事に使って貰おうとすると、当然、性能や

効果が同じような他社製品を比較検討し

その中に単価も項目として入る訳です。

しかし、売り込みを行いたいメーカーは

他社よりも安い単価を入れないとダメだと

判っていますから、当然、原価ギリギリの

数字を入れる場合も有る訳です。

そうして、自社製品が採用されると

その発注行為は、落札者である業者が

行う事になりますが、その時なって

販売価格を提示してくる場合が有るのです。

お役所には1万円としながらも、実際は

1万2千円と言ってきたりする場合が有ります。

「設計の金額よりも高いよ」と話をすると

「こういった加工費は別なんです」とか

訳の分からない言い訳が出るパターンは

恐らく、こういった事が原因だと思います。

落札するまでの仕組みと、実情を書いて

きました。

明日は皆さんに犬小屋を作ってもらいたいと

思います。
スポンサーサイト

theme : 建設業
genre : ビジネス

comment

Secret

リンク

最近の記事
最近のコメント
FC2カウンター

無料カウンター
プロフィール

まさたろう

  • Author:まさたろう
  • 思ったことを書きとどめています。
カテゴリー
月別アーカイブ
最近のトラックバック
ぶろぐ内けんさく
RSSフィード
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
Amazon
スポンサーリンク