犬小屋問題

さて、犬小屋問題を考えましょう。

この例題には、私達、公共事業を行う

地方中小業者が抱える問題が沢山詰まって

いると思いますので、説明しながら考えたいと

思います。

まず、どちらがおかしいのか?と

最後に質問しましたが、正解は

「どちらも正しい」となります。

えぇ!!と言わないで下さい。

まず、犬小屋問題の登場人物ですが

奥さんの立場を考えます。

犬小屋の資金を補填してくれた

大切な方ですから、例えるなら補助金を

出してくれる「国」と言っても

良いかと思います。

旦那さんが「地方公共団体」、つまり

私達で云う「発注者」になります。

あなた、が「建設業者」です。

チラシが「入札公告」となり

ホームページで見た詳細が「設計図書」です。

「一番安い方に作成を依頼する」というのが

「入札条件」で有って、「落札決定方法」です。

そして、何故どちらも正しいのか?という

答え合わせです。

旦那さんは、犬小屋が幾らで出来るのか?

ぼったくりに合わないようにどの位の

値段が適正なのか、調べていました。

DIYショップに行って、価格を調べていて

板材を見つけて、値札を確認します。

すると値札の横に「500円/m2」と書いて

有る事を見ていました。

塗料も同じ事で、「1缶/15m2」とい数量を

確認していました。

これが業界だと「物価調査」に辺りモノに

なると思って下さい。

(実際は行かないと思いますけど)

つまり、市場の価格を事前に調べる事です。

しかし、旦那さんは業者の人が会員割引が

有る無しは、関係が有りません。

そして、犬小屋に必要なm2数から金額を

算出しました。

なので、板材と塗料の材料費は

「実際に使う数量だけを計算した」訳です。

これは積算基準と意味合いは同じ事ですね。

旦那さんからすれば、板材が3mで売っている

事は、必要でなくm2幾らになるか?が

問題な訳です。

そして旦那さん、その帰り道に知り合いの

大工さんに逢いました。そして、その時

「大工さんって、1日の手間はどの位?」

と、聞いたら「12,000円」と聞いたので

専門職がその金額なら、10,000が妥当か?と

思い、ついでに「犬小屋ってどの位掛かる?」

と、聞いていたのです。

これが「労務費調査」や「標準歩掛」と呼ばれる

ものになります。

そして「あなた」はどうでしょうか?

図面をちゃんと確認すれば、繋ぎ目が無い事は

判ったハズですが、勝手な判断で67本の板材を

無駄なく使おうと考えてしまった訳です。

繋ぎ目を作らない為には3mの板材でも

使えるのは2mと考えなくてはいけなかった

訳ですね。

つまり最初から94本と想定できれば

材料費が合わない、という事が想定

出来たのかもしれません。

犬小屋の写真や図面を作りましたが

これが私達で云う「検査書類」となります。

雨が降って、掛けたシートは現場云う

「共通仮設費」(昨日書きましたね)

となります。

「雨が降る」というのは、私達の

実際も同じ事で、天気予報を見ながら

仕事の段取りをする訳です。

板材の長さを確認するのにスケールを

使って写真を撮っていましたが

これが「現場管理費」になる訳です。

最後、本来は「発注者」である旦那さんが

怒らなくてはいけないのですが、

奥さんが怒る(国)という設定にしたのは

発注者(旦那さん)も、奥さん(この場合は

会計監査)で、怒られる場合が有る事を

表現したかったので(笑)

板材の話は極端な例なのですが、側溝などの

標準品を切断して用いるとラップさせて

書いてみました。

これまで色々と書いてきましたが、犬小屋

問題には、様々な私達の問題点の本質が

入っていたように思います。

が、私が言いたいのは、「だからダメ」

ではありません。

「だから、どうするのか?」です。

若干、大げさな部分や、細かい決まりが

あって、正確では無い部分も有るとは

思いますが、大筋の話はこんな感じで

有っているように思います。

話が逸れますが、大手企業は内部留保を

何百億もしていますが、社員には

還元されません。

派遣社員や、期間社員といったコストを

下げる努力を、そこに求めている訳で

当然、下請けさんも同じです。

私達の業界は「正規雇用」しか使う事が

出来ません。

仕入れ価格を交渉する事は出来ますが

販売価格を決定する事は出来ません。

しかも販売価格は逆入札方式です。

建設業者の求人倍率は1を越えています。

しかし、人が集まりません。

近年、仕事が減り、給与が下がり

多くの人材が他業種へ出て行って

しまいました。残念な事です。

しかし、背に腹は代えられないという

事もあります。

「建設業界は下請けの多重構造だ」と

批判される方もいますが、仕事がないのに

正規社員を雇っておく余裕は有りませんから

「仕事がある時に、出来る会社を連れてくる」

という事になり、有る意味、構造的な

問題だと思います。典型的な例は

大手さんですかね。

そんな変な仕事をなんでやるんですか?

と、聞かれると思いますが、少なくとも

「造る」という方では、子供達に

「パパ(の会社)がこの橋を作ったんだ」

といえる事。それが「地図にのる仕事」

そして「地域をまもる」という事に

誇りを持っているからだと思います。
スポンサーサイト

theme : 建設業
genre : ビジネス

comment

Secret

リンク

最近の記事
最近のコメント
FC2カウンター

無料カウンター
プロフィール

まさたろう

  • Author:まさたろう
  • 思ったことを書きとどめています。
カテゴリー
月別アーカイブ
最近のトラックバック
ぶろぐ内けんさく
RSSフィード
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
Amazon
スポンサーリンク