丁張り教室の反省

先日、県の技術センターさんから依頼を受けた

某青年の会の会長さんを手伝う形で「丁張り教室

なるモノをやる羽目になったのである。

「まさたろうさん、オイラが会長を受ける様に

言われた時に、困った事が有ったら協力するって

言っていたよね」と、まぁ、そんな事を言った気も

するのであるが、土木の技術職員さんで入庁から

3年程度までの方に募集を掛けるという事で

2、30人程度だろうと思っていたら、定員の50名を

超える参加者がいるという事で、慌てて現場を

手伝って貰う監督さんの増員をお願いして、何とか

対応したのである。オイラ的には学校で

専門課程を卒業した訳では無いので、正式な名称を

知っているはずも無く、技術的な話は、其方に

お任せをするのであるが、午前中に実施する座が3時間も

有るので、何か話をして欲しいという事なのである。

実際に丁張りを掛ける現場の写真を撮って、CADデータを

貰い、3Dモデルを造って、イメージを踏まえながら

説明をしたのである。丁張りの役割は色々で、高さを

確認するだけでは無く、構造物の位置や二次元である

設計図面を頭の中で三次元化する、手助けもしてくれる

道具の一つでも有るのである。
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「土木工事の技術者が一人前に育つには10年掛かる」

とは、良く言われる、この業界なのであるが、それは

「単品生産の受注産業であって、自然環境が工場であり

あらゆる状況が想定出来る能力と、二次元の図面がいかに

頭の中で密画的に描く事をする為に、多くの現場経験が

必要とされる」という事かと思うのである。

『それも事細かく、正確に」が求められるのである。

例えば「犬」を想像して欲しいと思うのであるが

皆さんの頭の中には、「あぁ、ワンワンと鳴くやつだ」

とか、隣の家の柴犬とか、様々な犬が思い描けると

思うのであるが、それは「犬」であれば、何でも

正解だと思うのである。柴だろうが、シェパードで

有っても、正解だとなる訳であるが、土木や建築の

図面を理解するという事は、柴だったり、土佐だったり

しては困ってしまうのである。「平面図」や「横断図」から

描くのは「柴犬」は「柴犬」であって、かつ、体の大きさや

足の長さ、毛の色まで同じ「柴犬」が頭の中で描く事が

出来ないとダメな世界だと思うのである。

それを助けるのが「経験」になるのである。

人は、学んだ事や、見聞きしたり、経験した事しか

理解する事が出来ない訳であるから、実際の丁張り

やった事がない人に説明するって、実際に掛かっている

現場の写真やらを見せないと無理かと思ったのである。

午前中の座学が終わり、午後は実際に現場でレベル

スタッフ、そして計算をやりながら、高さを出して

丁張りを掛けて貰ったのであるが、恐らくは金槌を

握った事もないんだろうなぁ、という生徒さんたちも

入っていかない釘と格闘しながらも、何とか丁張り

設置する事が出来たのである。やはり最近の若い方は

非常にまじめで、

「あれっ?後視は、バックサイト・・前視・・・あれっ?最初に見るのが」

と、単語を考えていたのであるが、現場に行ってしまえば

「単語は後でも良いです、高さの判っている所(KBM)に

スタッフを立てて読んだ目盛りの高さを足し算すると

何が判るんですか?」

レベルの機械高さでしょ?そうしたら今度は機械の高さが

判っているんだから、測りたい所にスタッフ立てて、今度は

機械の高さから、スタッフのメモリを引き算すれば、知りたい

場所の高さが判るんでしょ?」と、言葉では無く、理屈を

知って貰う説明をしたのである。言葉は後でも本で読める訳で

体で理屈を覚えて貰ったほうが、覚えると思うのである。

そして、丁張りが終わった後はトランシットや光波も、設置を

して貰ったのであるが、他の講師の監督さんの教えが良いのか

5分ほどで掛けられる様になっていたのであるが

やはり実技は面白いのか、実技の時間を大幅に過ぎて

ようやく終了だったのである。

ただ、全員に共通して言えたのは、恐らくは日曜大工なんか

した事が無いんだろうなぁ、なのである。

もし、機会があれば、ヌキや木杭を切らせる所からやって

貰えると良いのかもしれないのである。

ベテランの先輩方は頭の中で図化する事に苦労する

皆さんを見て「そんな事も出来ないのか?」と、言われる

先輩もいると思うのであるが、先程の理由を考えれば経験を

していないものは、判らないのであるから、堂々と

「判りません」と、言えるのが若さの特権かと思うのであるが

何も、威張る事では無くて、「判ろうとする努力をしつつ、如何に

多くの現場を見る事が出来るか?」なんだと思うのである。

諸先輩に連れられて、実際の現場で測量をして図面を職員さんを

自身が書いた時代とは違うのである。現場経験が圧倒的に

不足しがちの中で、監督してく訳で、そっちの方がよほど

大変だろうなぁと思うのである。

現場は道路工事の場所であったので、多くを説明する

時間も人数も、足らなかったとは思うのであるが、出来れば

2日間くらい掛けて、座学半日、そして現場で丁張り設置と

座標データから逆打ちくらいまでやると、おもしろそうかと

思ったのである。

自分も、今の若い方の真面目さやら、考える方向性が

垣間見えたようで、大変勉強になった一日なのである。
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tag : 丁張り 教室 レベル トランシット 2D 3D

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