しばらく前に

 私の住む県の状況を崩壊元年とか、失われた5年といった形で

書いた事があったと思うのである。

そして最近の出来事や状況を周囲も含めて一歩引いて見てみると

崩壊から淘汰元年に入ったというのが正しいのかな、と思うのである。

仕事量の激減に伴う低価格入札、そしてスパイラル的な積算価格の下落は

とどまる事が無いようなのである。

積算という物差しで工事価格を算出し、入札を行っていても工事価格を

談合して吊り上げているといったマスコミの論調や、ひとつの出来事を

一事が万事のような報道には、いい加減呆れてしまうのである。

がしかし、それを一般の方が見れば、その様に思ってしまうのである。

「公共事業は全て儲かる」のであれば、廃業や倒産する会社が増える

訳もないのであるが、そんなデータは得てして報道されないのである。

現場は自然相手のモノなのである。机の上で計算した通り行く方が

希なのである。

やり方次第で簡単に赤字にもなるし、最初から積算価格満額に近い金額で

落札出来ても、赤字になる現場も多いのである。

「この現場は仕方ねぇなぁ」が昔では許された時代も有ったのであるが

最近ではそうはいかないのである。

市場の原理がドンドン進めば、利益が見込めそうな現場には応札者が

殺到し、赤字が見込まれる現場には応札者が全くいない、という状況に

なるには、そう時間が掛からないだろうと思うのである。

台風や大雨の時に、万が一の時に備えて待機していた中小建設業者も

「そんなモン、採算が取れないからやらない」というのも時間の問題だと

思うのである。

一般の製造業からすれば、最初から赤字になる事が判っていれば

余程の事情が無い限り、受注する事も無いと思うのである。

災害等の初期活動が遅れて被害が拡大してしまったら、どうするのか?

マスコミ等は、攻撃する相手を発注者に向けるだけだから、簡単だと

思うのである。そこには、そんな背景などは関係ないのである。

生け贄がいれば良い話なのである。

このまま淘汰が進めば、災害時に対応出来る地場の建設会社などは

ほぼ、無くなってしまうのではないか?とも思うのである。

そこには、「地域の為」といったモノは既に無くなって、採算が取れるか

取れないかだけの判断基準が横行し、結果として、その代償は私達に

跳ね返るのである。

お国の入札結果を見れば、その傾向は既に現れているように思うのである。

私達も営利企業である事は間違いないのである。だから社員に給料も

払っていける訳なのである。

大手さんの様に、全て下請けで、目を疑うような安い単価で仕事を

出すだけという訳にはいかないのである。

一般の製造業の様に、画期的な技術革新が有る訳でもなく、製造コストが

飛躍的に下がるという事が余りないのである。

真綿で首が絞まるには時間が掛かりすぎると思ったりもするのである。

本当にこれで良い訳が有るはず無いのであるが、それを言わない私達にも

原因が有るのかもしれないのである。

ただ、一人前の土木技術者を育てるのには、少なくても十年かかるのである。

このツケは、いずれ払わなくてはいけなくなる事だけは、間違いのない

事実なのである。

ただ、現場で汗を流している技術者達が、色眼鏡で見られるような事は

有ってはならないと思うのである。
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theme : 建設業
genre : ビジネス

tag : 淘汰 低入札価格

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